現在中3の娘ですが、中1の二学期から不登校です。
もうずいぶん前から「学校に行かない」のが当たり前になっているので、ある意味毎日落ち着いていましたが、
今日は卒業アルバムのクラス写真を撮る日で、行く行かないで大騒ぎしました。
不登校になりはじめの頃は、毎朝起こしたり「行かないの?」と聞いたりしていましたが、いつからか全く朝起こさなくなりました。
不登校の理由と解決策?
親である自分が悪かったのかな?もっと違った接し方をしていれば不登校にならなかったのかな?とも思いました。
世の中には「〇〇をすれば不登校は〇週間でなおる」というような本やセミナーが溢れています。
たくさん本を読みました。
ネットでもたくさん調べました。
「親が甘やかしたから」
「過干渉だったから」
「親の育て方は関係ない」
「自己肯定感が低いのは、それを高める声掛けをしてこなかったから」
「不登校が解決する魔法の言葉」
たくさんの言葉が溢れています。
どれも正解な気がするし、どれも間違っている気もします。
正直これだけの不登校児がいるのだから、一つの同じ方法でどの子も学校に行くようになるわけがないんですよね。
それでも今の状況をどうにか改善できる方法はないものか、ひたすら調べていました。
理由と解決策を探していました。
明確な理由があると思い込んでいました。
はじめの頃は本人にも聞いた、というか問い詰めたような気がします。
本人にも分からないし、きっとそんな明確な理由なんてないんですよね。
親が甘い?
理解がない人は
「よく許してるよね。私だったら引きずってでも学校に連れて行くよ」
「優しいよねー、私なら制服着せて家から追い出すよ」
と気軽に言いますが、
実際そんなことできるわけありません。
引きずって連れて行く
→幼稚園児じゃあるまいし、ほぼ大人の体格にそれは無理
家から追い出す
→信頼関係壊れるし、行方不明になる可能性も
本人が「行く」という気持ちにならないと行かないだろうし。
そう思いながらも、通勤途中で通学する子どもたちを見かけると
なんでうちだけ行けないの?
なんで普通に学校行くことぐらいできないの?
と思って涙ぐんでしまいます。
正直どの不登校の親も、絶対に思ったことがあると思います。
毎日心が雲で埋め尽くされて、太陽の光が一筋もささない空のようです。
なぜ不登校だと親は不安なのか
結局、今学校に行けていないということより、
今学校に行けない
→今のまま何もやる気がなく、家で好きなことだけしてる、そのままの大人になる?
→生活能力のない大人になったらどうしよう
ということが不安、心配な原因な気がします。
でも今学校に行けていても、高校、大学、社会人になってから仕事に行けなくて引きこもりになる人もいます。
逆に、いま不登校でも途中経過はさておき、大人になって働いて自分でしっかり生活できている人もいます。
だから今から心配したり不安に思っても、この先どうなるかは分かりません。
分かってはいる。
分かってはいるんです。
それでも心配してしまうのが親ですよね。
なぜ学校に行かないのか?
不登校が始まって、一年ぐらいしてきた頃でしょうか、比較的反抗期の態度も落ち着いてきた頃に、本人の気持ちを聞く機会がありました。
こちらから突然聞いたわけではないです。
もしそうなら話さなかったでしょう。
何かの話をしている時に学校に行けないというような話になって「なんで行かないの?行けない感じ?」というようにサラッと聞いたように思います。
娘はこう答えました。
夏休みに家にずっといて、居心地が良くて好きなことができて楽しかった。
もっと続けばいいなと思っていて、休んでみたら休めて、「なーんだ、(夏休み)続けられるじゃん」って思った。
行こうと思えば行けるけど、行こうと思っていないだけ?
サボってるだけ?怠けてるだけ?
そんなことで行かないの?こっちはどれだけ悩んで苦しんで、自分のほとんどの時間を使って向き合っているのになんで?
心の中でだけ呟きます。
でも数少ない登校日は、学校に行こうとするとドキドキして苦しくなったり、お腹が痛くなります。
これは不登校が長引いてからのことのようなので、ハードルが上がっているからかな。
精神的なものからきているのか分かりませんが、体の不調は出ているようです。
もともと大勢で一緒にとかは、得意でなかったように思います。
小学生高学年ごろからの女子特有の人間関係にうまく馴染めなかったのではないかな。
合わせようとしたり、自分は馴染めないことで本人も気づかないうちにストレス感じていたのかも。
私自身も「女の子グループ」が大の苦手でした。というかいまだに得意ではありません。
行く必要がある時だけ行く
無理に「行きなさい」とも言わないですが、本人が必要だと思うようなことは伝えています。
「〇〇日は、〇〇があるみたいだけど行く?」
スケジュールをみたり、先生から連絡があると本人に確認します。
「行く」と言った時だけ、朝起こすか、何時に起こすか聞きます。
自分の中で、行く必要があると思った時だけ行くようです。
今日は卒業アルバムのクラス写真を撮る日でした。
学校は昼までで、最後の4時間目が撮影です。
だいたいそういう活動は午後からが多いので、普段は昼からそういう活動の時だけ参加していました。
今回は午前中。
いつも昼過ぎに起きているので、放っておいたら起きたら終わっているという時間です。
私は朝仕事に出てしまうので、タイミングよく起こせません。
「朝一緒に出て送って行く?」と前日聞くと、そうして欲しいと。
やはり過干渉?
さて、当日朝。
何度起こしても起きません。
少し強めに言っても
「分かったから!」と声を荒げるものの「行かない」とは言いません。
「もういいから。仕事に行っていいよ!」
というので諦めて仕事に行きます。
鍵にGPS付きのキーホルダーが付いているので、職場でスマホで見てもなかなか家を出ていないことがわかります。
卒業アルバムは希望者だけ購入します。9千円もします。
前日購入希望表が配られ、いらないのかなと思ったのに「欲しい」と。
部活や学校の普段の様子をスナップで撮ったものには間違いなく写っていません。
クラス写真にも写らないなら、本人写っていない卒業アルバムを9千円も出して買うの?
嫌だなあ。
ギリギリの時間で家に電話すると、「分かったから!」と言うだけでまた布団に潜っている様子。
本当に最後のギリギリで起きて、制服を着て、学校に到着したのは撮影の5分ぐらい前だったそうです。
これでもまだ過干渉だったのかな?
放っておけば、自分でアラームセットして起きて行けたのかな?
毎回悩みます。
以前に、スクールカウンセラーの先生と話した時、
「何も手伝わずに出来るようになる子と、最初は手伝ってやり方を徐々に覚えていく必要がある子がいる。お嬢さんは後者ですので、いきなり手を離すとどうやって良いか分からない」
と言われました。
これまできっと過干渉だったんだと思います。
でも、これからもある程度手を掛けて、徐々に離していければなと思っています。
その加減が難しいと言うか分からない。
何がその子に、その時に正解かは分かりませんね。
あーあ、いつになったら手がかからなくなるんだろう。
何年か、何十年か経ったら笑い話のように話せるのだろうか。