いま中3の子、娘がいます。
中1の二学期から不登校です。
先日、東近江市長が「不登校になるのは親の責任が大半だ」ということを言っていましたね。
人から言われたら「そんなことない!」と返しますが、不登校の子を持つ親なら一度は、いやちょくちょく頭をよぎってしまうと思います。
最後にすっきり晴れたような気分だったのはいつの頃だろうか?と思います。
ここに書くことは、わが家の不登校事情をまとめただけで、アドバイスでも考え方を示すとかでもなんでもありません。
どこかの不登校にお悩みの方の目にとまって「うちだけじゃないんだ」と思っていただけたらよいなと思っています。
不登校のはじまり
中1の初めての夏休みが終わり、少ししてから「お腹がいたい」「気持ちが悪い」と言って、ちょくちょく休むようになりました。
なかなか朝起きてこないので、夫と一緒にごまかしながら服を着替えさせて、車に乗せて学校まで送ったこともあります。
これがおそらく「行き渋り」の状態だったのでしょうか。
この時はまだ、不登校になるなんて思ってもみませんでした。
一人部屋
同じぐらいのタイミングで、娘の一人部屋ができて、一人で寝るようになりました。
それまでは和室に布団を並べて、家族三人川の字で寝ていました。
朝みんな同じぐらいに起きて布団をしまっていました。
今思うと平和な時期だったなーと懐かしく思います。
一人部屋になってから、自分の部屋に篭ることが多くなっていました。
夜も遅くまで起きていて、ちゃんと早くに寝ていないようです。
スマホ・ネット事情
習い事に行く時に便利なので、4年生ごろにキッズケータイの代わりにスマホを持ち始めました。
格安SIMなので、キッズケータイよりスマホの方が安く使用できたのが理由です。
最初のころには監視アプリを入れて時間制限にし、夜にはネットが使えないようにしていました。
不登校が本格化すると、夜までネットを使いたくて制限を解除して欲しいというようになりました。
それは許可せずに解除しないでいると、荒れるようになりました。
ルーターを蹴飛ばしたり、壁を蹴って穴を開けたりということもあり一番辛かったころです。
パスワードを後ろから見て盗んだり、寝ている時に私のスマホを顔にかざして勝手にFaceIDで解除したことも。アプリで自分のデバイスを制限から削除していました。
スパイ映画のノリです。それはそれでよく考えてやれたもんだなと思ったり。
ある時、泣きながら訴えてきました。
ネットで遊びたいから休んでるのではなく、休んで家にいるからやることがないし、人と繋がりたいからネットが必要だと。
このころには「なぜ学校に行かないのか」「早く寝なさい」などのやり取りで家の中の雰囲気も悪く、皆疲れていました。
ネットを切ったから何か改善するわけでもなさそうなので、もう毎日の揉め事にも疲れちゃったしいいやということで制限を解除しました。
甘やかしている、何でも思い通りにやらせるのは良くないとも思いましたが、、
それからは家の中の雰囲気も少し明るくなり、親子の会話が増えました。
ゲーム漬けの日々
中1の二学期から中2の夏ごろまで、Switchとスマホのオンラインゲームに夢中でした。
病的なぐらい熱中してプレイしていました。
このころは、親子の会話もゲームのことを夢中になって話します。
ある時「最近ゲームの話しないな」と思って聞いてみると「ゲームもう飽きた」と言います。
やりたいだけやると、やはり飽きてくるようですね。
そのあとは絵を描くのに熱中したり、今は気に入った配信者のYouTubeを夢中になって明け方まで観ています。
娘の性格
苦手なこと
- やらなければいけないことをやる。
- 物事を計画して進める。
- 逆算して考える。
得意なこと
- 絵を描くこと。
- 好きなことを熱中してやること。
中1の時には、授業中に本を読んだり絵を描いているという注意を受けました。
担任から注意すると「ダメなのはわかっているけど、やりたい気持ちが止められない」と言ったそうです。
本は読みたくても読めないようにロッカーにしまい、絵は描いちゃうこともあるけども我慢してかあまり描かないようにはなったようです。
本人曰く、理性、理想、本能のうち、自分は本能が強すぎる。理性があまり育ってない。といいます。
分かっているのにコントロールできないそうです。
「やりなさい」と言ってもやりません。
自分がやりたいことをやりたい時にやります。
なんでも先送りにします。
そして面倒になってやめるか忘れます。
専門家の話
小学校低学年の頃、友だちと揉めて教室を飛び出したり、学校を飛び出しそうになったこともあるようです。
感情のコントロールが難しいのかなにか問題があるのかと思い、小学校3年生ぐらいのころにWISKを受けたことがあります。
処理速度だけかなり低く、それ以外はかなり高い数値でした。
治療するとかいったことは必要ないけれど、一つだけ差があると生きづらいと感じるようです。
本人が特性を理解し、時間がかかるなら早く取り掛かるなどの工夫をすればカバーできるとのことです。
しかし、スクールカウンセラーや心療内科にも相談しましたが、本人が困ってなんとかしたいと思わない限り何もできないそうです。
子どもは失敗して学ぶけれど、うちの子は大きな失敗がなくここまできてしまったようです。
「ちゃんと失敗させてあげてください」
と言われました。
それも小さな失敗ではなく「友だちに縁を切られる」や「高校受験に失敗する」ぐらい大きなものでないと「ちゃんとやらないと困ったことになる」ことは学べないと言われました。
過干渉
うちはフルタイムの共働きで、保育園から小学校のころは娘と家に帰るのが19時と遅かったです。
寝る時間の21時までの2時間で、ご飯、明日の準備、宿題、お風呂を済ませないといけません。
ただでさえやることが遅い娘に、
「はい!座って!ご飯食べて!次お風呂入るよ!」
と次々やることを指示して、
常に「早く早く早く!」と言っていた気がします。
自分自身器用な方ではないので、もう必死でした。
すべて準備して、子どもに考えさせる時間を与えていなかったように思います。
いまは何でも「決められないママが決めて」と言います。
不登校は過干渉が多く、そのせいで自己肯定感が低くなるということをよく聞きます。
本当かどうかは知らないですが、まったく影響がないとは言い切れないように感じます。
最初の話に戻ると「不登校は親のせいか」は、違うと思います。
でも「あのときあーすればよかった、こうすれば違ったかも?」という気持ちは拭っても拭っても湧き出てきてしまいます。
長くなってきたので、続きは明日にします。