中3の不登校娘の志望校は、高等専修学校です。
高卒資格が取れる専門学校のようなものです。
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二学期になって進路希望を学校と話し合う中で、出願前に事前親子面接をすることになりましたので、その時の経験をお話しします。
志望校の入試
一般の全日制の高校と同じで、推薦入試と一般入試があります。
どちらの入試も、国語、実技、面接(本人だけ)の三つがあります。
それほど難しいものではなく、いわゆる「人物重視」というもので、よほどでないと落ちることはないだろうと言われています。
しかし合格の文字を見るまではやはり心配ですね。
事前に親子面接?
入試の時の面接とは別に、事前に親子で面接を受けて欲しいと志望校から連絡がありました。
「その面接結果で出願できなくなるのでは?」と心配になりましたが、そういったものではないそうです。
でも分からないものは不安ですよね。
中学で不登校の子のみが対象ということでした。
学校を通して、面接の日時を決めました。
体験で志望校に行く日、体験が終わってからの時間に面接をしていただくことになりました。
親子面接の当日
体験の受付をする際、名簿の娘の名前にマーカーで印がありました。
「本日体験の後に面接があります。時間はこちらです。」
と、面接時間の書いたメモを渡されました。
チラッと見えただけで、体験参加者名簿にマーカーで印がある人は、5人ぐらいいました。
体験が終わって待っている場所に行くと、おそらく同じように親子面接を受ける親子が何組もいました。
この学校は不登校経験者も多いと聞いていましたので納得です。
過去に不登校でも趣味が同じ子が多いので友達ができやすいし、粗暴な生徒はいないというのが魅力的です。
名前を呼ばれて、個室に入りました。
実際の親子面接の様子
応接室のような部屋で、机を挟んで先生お一人、こちらが娘と私という形で座りました。
「学校になかなか行けていないようですが、どんな感じでしょうか?」
と、私に向って聞かれました。
私が答えるべき?娘本人が答えた方が良いと思うけど、できるかな?
目配せをしようとしたら、娘と目が合いました。
大丈夫そうだったので、私が頷くと娘が話し始めました。
不登校が始まった時期
自分で思う行けない理由
ここの学校に来たらちゃんと通学したい気持ち
想像以上にしっかり自分の考えを話していてびっくりしました。
先生は「よく分かりました」と言い、次のことを話されました。
中学校とは違い、休んでいても卒業というのはできない
年間の通学日数と欠席可能な日数
休みが多いと進級できない
遅刻も複数回で欠席にカウントされる
友達や親、先生任せでなく、自分で自分のことをやる必要がある
これを理解した上で、大丈夫そうであれば受験してうちの学校で頑張ってもらいたい
なるほど、なことばかりです。
娘は「分かりました。大丈夫です」と答えていました。
私の方から先生に、この面接の目的を再度お聞きしました。
全くコミュニケーションが取れない子が多くいて、それだと学校生活を送るのが難しい
その場合は、それをお話ししてそれでも受験したいかの意思確認をしている
また、中学校と違い欠席日数が多いと進級できないということも理解した上で受験してもらう
というご説明でした。
うちの場合は、ありがたいことに
「受け答えも十分できて問題ないから、是非受験して我が校で頑張ってください」
というお言葉でした。
本人の覚悟の確認という印象を受けました。
まとめ
単純に受験者や入学者が多ければ、あとで退学になろうが、受験料や入学金の納入金額も増えて学校側も潤うでしょう。
でも、きちんと子どもたちのことを考えてなのか、お互いに無駄のないように事前にお話ししていただいたという感じでしょうか。
それに子どもたちも、中学生時代とは違うんだという自覚を持ってもらうには良い経験になったのではないかと思います。
いずれにしても、高校に上がったら、通うようになって欲しいなと思うばかりです。